日本的思考方法を分解する

1.言語編
言語の壁は習慣やコミュニケーションの基礎方程式である。起承転結に代表されるような演繹法と標語言語、といわれる、例えば「空」と言う単語だけで表すことの出来る世界観。想像できる心理的空間がある。英語では「A」自体に意味はなく、その分 文字のデザイン(フォントや色)にこだわる。その組み合わせなどで 心理的空間を描けるようになる。この違いにともなって別のレイヤーで日本人が持つ「職人気質」「相手目線」「完璧主義」これが、例えば日本語話者に対しての 会話やコミュニケーションの品質にたいしても求めることが起きている。

これに関して

├守るべき側面
├一旦忘れるべき側面

が内在している。

「守るべき側面」は、高品質で神経質とも言えるモノやサービスへのこだわり。これを基本的な環境として消費に耐えられるものでないと 日本では通用しない。つまり、それを耐えた商品は世界のどの国に対して展開してもクオリティーとしてリードしている点数差に余裕があるので、その分マーケティングや付加価値に時間を使っての勝負ができる。

「一旦忘れるべき側面」は、異文化、世代格差、異業種、異族の間で実行すべき対応方法として心得るとイメージしやすい。例えばあなたがタオルメーカーの職人だとして、完璧な原材料や製造工程や人間関係、歴史の話ができる人としか話をしない、となると、そのこだわりが広がらない。外からタオル業界を見る人に対してそのこだわりを難しい専門用語のママ発信した所で結局は自分の作れるタオルの優位性、優れたポイントそれらを外に伝えきることが叶わずタオル市場が「安くて使えればOK」でそのような製品を作れるメーカーのもタオルが中心になる。しかしながら、その市場の中でも必ず一定数タオルの品質に拘り、肌との相性などで細かく選び、探しているユーザーはいる。彼らに対して、彼らとか誰なのか?を想像しての言葉遣いというのが必要になってくる。

一旦忘れるべき側面というのは、今の自分を支える言葉や思想、経験というものを線引したうえで外界との折り合いの付く言葉の構築作業である。(まず自分自身を守る優しさをもって、次に相手に合わせる変化するロジックを心得る事….CPでは社訓一の表現)この工夫をこれまでやらなくても「良すぎる市場」だったのが日本。これからはその状況が変わってくる。それは実は海外へでよう、と言う話ではなくて、たとえば国内でも異なる価値観の数と深さが増してきているため、この努力を高めることは、国内競争力と国外競争力、その両輪を高める事のできる方法なのである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください