野球スコアブックアプリ誕生秘話 第10話(最終話)「その後とこれから」

こんにちは。

連載を読んで頂きありがとうございます。
厚くお礼申し上げます。

この物語も本投稿でひとまず一区切り、最終回となります。

また、一番最後にどれだけいらっしゃるか分かりませんが、これを最後迄読んでいただきました読者の皆様へ向けたメッセージがあります。
こちらもご覧頂ければと思います。

それでは、まず本編をお楽しみ下さいッ!

 

ーー

 

 

第10話「リリースその後と これから」

吉祥寺の交流会の活動に注力し始めた時を同じくして、Hから相談というか、、、本人的には決定事項の決意の報告を受ける。

「会社から抜けることを決めた」と…。

アプリ制作も思いの他、時間がかかり過ぎ、私達の資金の持ち出しも
開発前に想定していた金額よりは、遥かに超えていた。
私は何としてもアプリを形にしたい一心で、なんとかしてやってきたが、そのために無理目な受託案件やコンサルティング案件も前のめりに獲得しながら生き延びようと頑張った。
Hにはとっくに限界だったに違いない。

 

Hは、当然自分と自分の家族に対して幸せになる責任がある。
彼には彼の人間としての道がある事を私が完全に無視していたのだ。

彼がこの話を持ち出して来る前の話になるが、
会社として開発にばかり時間をかけて、そこに対する収入が入ってこない事を危惧していた。

そこで、Hが逆提案してきたのが、H自身のエンジニアとしての労働力をニーズのある企業に提供するという、現在のクラウドプロダクションの事業の一つである請負契約による仕事を取ってくる方法だった。

 

当時、そういった、スタッフ自信にスキルを提供するようなモデルのビジネスなどの知見も経験もなかった私は、真剣に考える事もなく、
Hの逆提案を断る事になるのだが、今の弊社の主力事業の一つになっている事を考えると、やはり彼は誰よりもクラウドプロダクションを考えて、その先に何が必要で自分に何が出来るかも、私以上に理解していたのだと思う。今考えても本当に凄い相棒だし、とびきりに優しい友人だったと思う。

 

当時の私は、交流会の活動とアプリのリリースで頭がいっぱいで、他の事が入る余地はなかった。
おかしなことに、「収益が改善するから受託や請負をやりなよ!」
、と同じような提案を複数受けていたのだが、「それはやりたくない」と断っていた。経済的にはありえない選択を毎日とっていたが、私にとっては必要な判断だったのだろう。

 

Hとの亀裂が入ってから半年ほど時間が流れた。

野球スコアブックアプリが完成、リリースした日には既にHはクラウドプロダクションには在籍していなかった。

在籍はしていなかったが、責任感の強いHは、アプリ完成に向けて、転職活動や別の会社に勤めてからも、
何かとアプリ開発を手伝い、仕上げてくれた。
本当に凄いと思う。今でも深く感謝している。

一度は、同じ目標を共に目指した仲間が、結果、別々の道を歩む事にはなったが
アプリがリリースでき、後の2013年のAdobe社アワードに繋がった事で、その苦労は少し、報われた。
アワード受賞までの道のりも決して順風満帆ではなく、途中でステークホルダーが抜けたりなどの波乱を何とか潜り抜けての表彰だった為、私としてアプリリリースからアワード受賞までの1年間はとても感慨深いものとなった。

アプリをリリースしたものの、エンジニアのHが居なくなった事で、運用はどうするのか?

という話で、Hと、更に関連会社や新たなステークホルダーと議論、口論になり、「(Hがいなくなるのであれば)クラウドプロダクション、このサービス運用してて本当に大丈夫?」などと揶揄された事もあった。

その後、様々な局面があり(長くなりすぎるので今回の記事では割愛する。とにかくかなり多方面の方々から助けて頂きました…その話はまた別の機会に)弊社以外の関連法人はプロジェクトから離れる事になり、2転3転…転々とあり新たな仲間と外部法人の力をかりて運営している。

 

2017年以降、野球スコアアプリ”FIELD AiD SCOREBOOK”はこれまで散々お世話になった、各ステークホルダー、配信元であったApple、Google, ブルームーンエンターテイメントとの関係を解約・清算し、クラウドプロダクションのユーザー様への直接ダウンロード提供、販売のみとなる。

その後の展開は…野球に於ける利便性改善のための様々な施工を準備している。
今後にぜひ期待していただきたいと思います。
そして正式な発表を待って欲しいです。

 

色んな方の力を借り、必死で勉強し続けて、時には見返す気持ちで、時には感謝を還元する気持ちで、時には絆や志を引き継ぐ気持ちで、今日があります。

 

東日本大震災から5年が経ち(2016年3月執筆現在)、まだ震災の傷口が完全に癒えたとは言えない状況ではあるが、
おかげさまで、アプリのダウンロード数は、日々順調に数字を刻み、少しずつではあるが、ほんのちょっとづつ「世の中に光を照らせている」という喜びを感じながら、日々仕事をしている

少年時代、野球を誘われるのがおっくうだった私が、今は野球をする為のアプリを用いて、
アプリのダウンロードされている数だけ人々を笑顔にさせている。
矛盾だらけで何だが笑えてくるのだが、結果、岡本太郎氏の言葉にあった
「自分の中に毒を持て」を少しは実践できているのかな?と良い解釈をしている。

己が何者なのか?己の使命は何なのか?
それを確かめる為、今日も私は仕事に邁進するのである。

 

〈了〉
私、舟井から皆様へできる事。

弊社、クラウドプロダクションが野球スコアブックアプリでできる事は、
弊社の社訓にもあります、
野球を通じて「世の中に明るさを循環させる」です。

現在市場における利用割合でいうと、随分と認知されてきてはいますが、野球全体人口の1割も利用して頂いておりません。
「世の中に薄日を射した」ぐらいというのが現状で、「世の中を明るく」の状況には至っておりません。
ですので、もっと野球に関わる方のお役に立ちたいと思っております。

皆様の身の回りで「野球チームがなかなか強くならない、手書きでスコアブックを書いており情報の収集・分析に頭を悩ませている少年野球のコーチ」等はいませんか?

高校野球の監督やコーチをされている方はいませんか?

中学の硬式野球クラブ(シニアリーグ)に関わっている方はいませんか?

社会人野球に関わっている方はいませんか?

少しあなたの身の回りに野球に関わる方を思い浮かべて下さい。

もし、対象者の方がいらっしゃれば、以下のURLをご紹介頂ければ幸いです。
FIELD AiD SCOREBOOK製品ページ
http://fa-scorebook.com

 

iPadアプリインストールはこちらから
アプリインストール https://devapp.fa-scorebook.com

相手から喜ばれ、あなたご自身が感謝される事と、私がお約束します。
万が一そうでなかった場合は100%返金と対応致しますのでご安心ください。

 

人から感謝されるとその感謝が廻り周って、ひいては自分に戻ってきます。
また、相手から感謝される行為は、それを他の誰かが必ず見ています。

経営をしていると、いつも様々な方々に助けられます。
感謝のエネルギーが思わぬ形で帰ってくる事を日々経験しています。

その体験をぜひ、皆さんにもして頂ければと思っております。

今まで、野球スコアブックアプリ誕生秘話を読んで頂きまして本当にありがとうございました。

皆様にとって、使ってより野球が楽しくなる手放せない道具の一つとなれますように。

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